2022年 看護の日|新百合ヶ丘総合病院

看護の日開催のお知らせ

新百合ヶ丘総合病院 2022年看護の日のテーマは【いのち、暮らしを、守ろう~感染対策と災害について~】です。
自然災害に対する備えの意識は年々高まっています。
今年は、災害時における応急処置や日頃から知っておきたい対処法について、院内イベントでは応急処置の方法を実際にご覧いただきます。また、災害に関する動画を期間限定で配信したします。

災害時に役立つ動画

災害で怪我をした!!こんな時どうする?

災害時における応急処置、代用品を使用したアイデア突然の創傷、止血、骨折、やけどに役立つ応急処置をご紹介します。
担当:土屋、石田、蓮池、髙橋、大谷(救急科看護師)

  • 「創傷・止血・骨折編」

    突然の災害時、怪我をしてしまった!という場合に、皆さんができる応急処置や医療物資が不足している場合などに身近な物を代用した応急処置のアイデアをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

  • 「やけど・熱傷編」

    突然の災害時、怪我をしてしまった!という場合に、皆さんができる応急処置や医療物資が不足している場合などに身近な物を代用した応急処置のアイデアをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

まちの減災ナースからの豆知識

「災害時におけるご家庭での備え」についてご紹介します。
担当:まちの減災ナース指導者(日本災害看護学会認証) 上路 麻美 看護師

  • 「備蓄編」

    大地震や台風・停電時などに備え、普段から水や食料など防災に関する備蓄についての豆知識です。お薬を飲んでいる方・持病がある方、お年寄りや乳幼児がいる方の食事や避難所で使用するものをお伝えします。

  • 「段ボールトイレ編」

    水が流れないなどトイレが使用できない場合、便座の蓋を開けてビニール袋を設置して使用し、汚物をビニール袋で破棄できれば良いのですが、もしトイレが使用できない状況の場合には段ボールで作れます。実際に作成してみましたのでご覧ください。

  • 「手洗い・手の消毒編」

    感染予防の基本である手洗いについて実験しました。災害時は水が出なくなる事があります。そんな時のおしぼりタオルやアルコールティッシュではどうでしょうか。汚れを十分に落とすためにはどのようなポイントが重要かお伝えします。

  • 「避難が長期になったら・・・」

    万が一、避難生活が長期になった場合、注意しなければならないポイントがあります。水分摂取や口腔内の清潔・軽い運動など、慢性疾患の増悪やエコノミー症候群を予防しましょう。

  • 「妊婦・乳幼児編」

    妊娠中・産前産後・授乳中の方、乳幼児がいる方向けに普段からの準備と災害時の注意点をお伝えします。災害弱者と言われる母体・赤ちゃんを守るために周囲に協力を求めましょう。

看護エピソードの紹介

院内にて掲示しておりました当院看護師によるエピソード・川柳の優秀作品をご紹介します。
看護にまつわる心温まるエピソードをぜひご覧ください。

佐藤エキ子賞「お母さんのお化粧ポーチ」

Aさんには娘がいた。すごく派手で髪の毛がカラフルだった。面会もわずかな時間で必要なものだけ渡して帰っていく。“忙しいのかな?”Aさんもそういうので気にしていなかった。ある日私が病室をラウンドしていると病室の前で立ち止まる娘さんを見かけた。目を瞑り深呼吸をする。そのあと、そっと病室に入っていく。帰る姿を見つけて私は声をかけた。

「もしかして怖い…?」

Aさんは脳腫瘍の末期だった。日に日に弱る姿は死期が近いことを娘さんもわかってきていたのだろう。

「うん、だから長く居れない。そばにいたいって思うけど、そしたらお母さん気を遣って喋っちゃうから苦しそう。だからいつも顔だけ見てすぐ帰っていたの」
溢れんばかりの涙が流れてきた。

「どんどん弱るのがわかる。けれど私にできることって何もない。せめてもの思いで面会には来ているんだけど、やっぱり怖い」

それから色々些細な話もする様になった。娘さんは美容師の専門学校に行っていることを知った。お母さんもおしゃれがすごく好きだった。入院の際に持ってきたお母さんのお化粧ポーチもカラフルで可愛かった。

「お母さんの髪の毛一緒に洗わない?」

ほとんど意識がなくなってきたAさんの洗髪を一緒にやった。洗い終わった後に娘さんが可愛く髪を結ってくれた。それからしばらくしてAさんは亡くなった。最後のお化粧を娘さんと一緒にした。お母さんのポーチを持ってきて、昔みたいな少し派手な化粧をした。すごく綺麗だった。

「あの時、怖いって言えて良かった。自分にもできることがあった。お母さんも喜んでくれたよね」
頷きながら、私は涙が堪えきれなかった。

優秀賞「面会制限」

担当患者さんが窓の外にみえる桜を眺めていると「娘が今日卒業式なの」とぼそっと言った。言葉の裏に袴姿の娘を一目見たいという表情がわかった。

患者さんは大学生の娘をもつ母親だが、脳梗塞で緊急入院で運ばれて治療を受けている。

荷物を届けに夫と娘が来院された。「母の荷物を持ってきました。今日卒業式だったんです。写真と手紙も渡せますか?」袴姿の娘さんの写真だった。手紙には〈ここまで育ててきてくれてありがとう。春から社会人がんばるね。また家族で旅行しようね。〉と書いてある。

家族は入院時の患者さんの姿以降見ておらず、面会したいと希望があった。しかし新型コロナウイルス感染症の関係で面会は禁止されている。

現在は短時間ではあるが車椅子乗車が可能で、食事は自己摂取可能まで回復していることや、今日が娘さんの卒業式であることを覚えていたことを伝えた。

「安心しました。急に倒れちゃって、どんな状態になっているのか想像できなかったんですけど、もう話せるんですね。ありがとうございます」不安そうな表情から安堵の表情に変わった。

コロナ禍での入院生活は患者さんにとっても家族にとっても、生活が一変する。さらに面会制限により両者ともに不安が募ることが分かる。

看護師はそのような状況に置かれている患者さんとその家族にどのように向き合っていくかが大切だと考える。

「少し乗ってみてもいいですか?」患者さんは自分で希望して車椅子に乗った。ドア越しの面会ではあるが、手を振ることができた。患者さんは「ありがとう。家のことは不安だけど、皆元気そうね」と笑顔で言った。

これからも患者さんを含め、家族看護を大切に看護したいと思った。

優秀賞看護師川柳「新人の努力」

一年目 疾患名が検索履歴 埋め尽くす

優秀賞「ささやかな幸せ」

最近嬉しかったことがある。

ある日の夜勤のことだ。私が担当した患者さんは、高齢の女性で軽度の認知症があり、同じことを何度も聞く傾向があった。私は何度か彼女を担当させてもらったことがあるが、その度に「看護師さん、お名前何?」と聞かれる。毎回、私は自分の名前を名乗り、彼女の質問に答えた。その日の夜勤も同様のやり取りがあり、夜が明けた。

朝、検温のために訪室すると、彼女が「〇〇さん(私の名前)、お疲れ様」と言った。私は驚いて、「名前を覚えてくれたんですか、嬉しいです」と伝えた。すると彼女は満面の笑みで、「すぐ忘れちゃうから、書いたの」と机の上のノートを指さした。ノートには、大きく、震えた文字で、私の名前が書かれていた。

一生懸命覚えようとしてくれた患者さんの気遣いにとても癒やされ、夜勤の疲れが一瞬で消えた気がした。

こんな些細なやりとりが、今日もこの仕事を頑張るための元気の源になっている。

院内イベントコーナー

イベントの様子は、当院公式SNS(インスタグラム・フェイスブック)にてアップいたしますので、ぜひご覧ください。

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日時 5月12日(木) 10:00~11:30
場所 新百合ヶ丘総合病院 1階 STRひろば(外来待合所)

・災害・感染対策デモンストレーション

10:00~10:30

①応急処置

傷の手当や止血をする方法など、身の回りにある物を使ってする応急処置を実演します。
10:30~11:00

②正しい手洗い、災害時の手洗い

水道が止まってしまった時に少量の水で効率的に手を洗う方法、ウェットティッシュを使って手を清潔にする方法などをご覧いただきます。手洗いチェッカーで普段見えない汚れもご確認いただけます。
11:00~11:30

③簡易トイレの作り方

災害時にも欠かせないトイレ問題。段ボールとごみ袋を使って簡易トイレを作ります。いろいろな代替品やコツなど具体的にご紹介します。

・動画上映

11:30~13:30 「災害で怪我をした!!こんな時どうする?」
「災害時におけるご家庭での備え」など

・新百合ヶ丘総合病院看護師による 看護エピソードの掲示

掲示場所 新百合ヶ丘総合病院 1階 STRひろば(外来待合所)
総合案内前
コネクトホール(売店前)
※なお、内容は予告なく変更になる場合があります