地域情報誌 タウンニュース 2020年1月号 掲載記事より
難聴(聞こえの異常)
耳鼻咽喉科 科長
伊藤まり(いとう まり)
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ヒトにとって音を聞く、聴覚は大切な感覚のひとつです。
耳は、耳の穴から鼓膜までの「外耳(がいじ)」、伝わってきた音を鼓膜で受け止めて内耳へ伝える「中耳(ちゅうじ)」、音を神経の信号に変換する蝸牛(かぎゅう)と平衡器官がある「内耳(ないじ)」の3つに分かれています。
難聴の症状も外耳・中耳の障害により音が小さく聞こえる難聴を「伝音(でんおん)難聴」と呼び、蝸牛の障害により音がひずむなどの難聴を「内耳性(ないじせい)難聴」と呼びます。
また、内耳より奥の聴こえに関係する神経が原因となる「後迷路性(こうめいろせい)難聴」は、音がきこえるけれども言葉が聞き取れないという特徴があります。内耳性難聴と後迷路性難聴をあわせて「感音(かんおん)難聴」と呼びます。
耳の病気といっても原因や症状は様々です。聞こえに異常を感じたら、耳鼻咽喉科を受診してください。