栄養管理科コラム

時間栄養学とは~健康的な食生活のヒント~

2017/3掲載

時間栄養学とは、「何をどれだけ」に「いつ食べるのか」という視点を考慮した栄養学のことです。
ちょっと難しく聞こえますが、より健康的に過ごすためのヒントがあります。

Ⅰ.食べる順序と速度
野菜を炭水化物(ご飯、パン、麺類等)より先に食べましょう。(ベジタブルファースト)
食事はゆっくり食べましょう。
 急激な血糖の上昇やインスリンの分泌を抑え、血糖が脂肪に変わりにくくなります。

Ⅱ.食べる時間
朝昼夕すべての食事は、12~14時間以内に摂りましょう。(夕食~翌朝食まで10時間空けましょう)
 朝食から夕食を12~14時間以内に、 朝食は起床から2時間以内に摂りましょう。
 規則正しく朝食を摂ることで内臓が眠りから覚めて効果的に活動を始めてくれます。
朝食:昼食:夕食の比率は3:4:3に
 夜遅い時間の夜食は、摂取したエネルギーが消費されず脂肪として蓄積されやすいため、夕食は就寝2~3時間前に
 軽めに摂るのがおすすめです。 夕食が21時以降になりがちな人は、17~18時に軽食を摂ることで、昼からの長い
 血糖降下や夜食の食べ過ぎ防止に繋がります。

Ⅲ.人と体内時計
 人の体内は1日約25時間の体内時計を持っており、 ①朝の光を浴びる②朝食を摂ることで人の体は朝だと認識し、
 毎日24時間に 体内時計をリセットしています

 以上の点を参考に、春からの健康的な体づくりをめざしてみませんか。

身体に役立つ知識:そら豆の栄養

空豆はさやが上を向いてなるため空豆、さやが蚕が作る繭のようなので蚕豆とも書きます。空気に触れると一気に鮮度が落ちる為、さや入りを購入し食べる直前にさやから出して茹でるのがベストです。
たんぱく質が豊富で、中でもアスパラギン酸、グルタミン酸というアミノ酸が多く、疲労回復やアンモニアという体内毒素を体外へ排出する等の働きがあります。

【新百合ヶ丘総合病院 ある日のお食事】

  • 平成29年3月22日(日)夕食
    雑穀ご飯 鶏肉の照り焼き 若竹煮 空豆と海老のマヨネーズ和え(空豆、海老、玉ねぎ) パイナップル