広報紙 vol.33しんゆりニュースレター

新百合ヶ丘総合病院は、2012年8月1日に開院し、2020年7月で丸8年になります。当院の目標は、救急・産科・小児科などの1．地域医療に貢献することと同時に、当院が所属します南東北病院グループが得意とし、力を入れている2．高度先端医療を実践することにより、地域住民の方々の日常生活における3．最良の安心に繋がることであります。

地域の方々のお陰で、2019年においては、377床病床稼働率約96%、外来1日平均約1,000名と現状の病院機能としてはフル稼働状況にあります。また、常勤医師も約145名と開設計画時の約1.5倍の医師が勤務しており、職員数も約1,000名を数えるまでになりました。これら現状の運営実績は、約10年前の計画時目標を達成、あるいは超える状況となっており、今後の病院運営を考えた場合にさらなる拡充が必要とされるちょうどよいタイミングで186床増床に伴う新棟がオープンいたします。

2018年6月から増床計画に伴う工事のため、駐車場に関して大変なご不便をおかけしてきましたが、ようやく2019年6月1日、284台の立体駐車場がオープンし、約1年間にわたる駐車場問題が解決され、いよいよ2020年4月から5月にかけて新棟の運用が開始されます。

新棟においては、1階フロアすべてを救急センターの施設拡充・救急病棟の新設などに利用し、現在年間約7,000台の救急車受け入れ実績のもと、さらなる応需率向上、受け入れ重症度・対応疾患の拡大など診療の向上を目指します。

その他、3階フロアに100床の回復期リハビリテーション病棟開設、4階フロアに川崎北部医療圏で初めての緩和ケア病棟21床の開設などを通して地域医療に貢献していく予定です。

産科・小児科医療に関しては、今まで以上に、この地域で生まれたあるいは生活しているお子さん方の疾病対応、健康管理に貢献できればと考え、2019年6月から毎日小児救急車の受け入れ対応を行っており、今後も地域連携のもと麻生区唯一の小児科入院施設としての役割を果たしていきます。また、新棟オープンに伴い外来機能が順次新規拡充される予定です。

新百合ヶ丘総合病院は、2018年4月に地域医療支援病院として認定されましたが、これからもその認定に恥じぬよう、また緊急災害時にも地域の医療を守れるよう努めていきたいと思います。当院スタッフひとりひとりが思いやりの気持ちを持って連帯協力し、地域の方々が病気で困った時に信頼される病院となり、日常生活の安心に繋がることを目指していきます。