広報紙 vol.25しんゆりニュースレター

最先端の技術と
アフターフォローによる
身体にやさしい尿路結石治療

新百合ヶ丘総合病院
尿路結石破砕治療センター長
あらかわ たかし
荒川 医師
【プロフィール】
1979年北里大学医学部医学科卒業。88年興生会相模台病院泌尿器科尿路結石破砕治療センター所長。 2002年北里大学医学部泌尿器科専任講師。04年北里大学東病院特殊診療系部長。05年北里大学医学部泌尿器科助教授。06年国際医療福祉大学付属三田病院泌尿器科教授。同院尿路結石破砕治療センター長。17年国際医療福祉大学医学部腎泌尿器科学教授。19年4月より現職。
日本泌尿器科学会専門医・指導医・評議員/日本尿路結石症学会理事/日本泌尿器内視鏡学会評議員

最先端の技術と
アフターフォローによる
身体にやさしい尿路結石治療

新百合ヶ丘総合病院
尿路結石破砕治療センター長
あらかわ たかし
荒川 医師
【プロフィール】
1979年北里大学医学部医学科卒業。88年興生会相模台病院泌尿器科尿路結石破砕治療センター所長。 2002年北里大学医学部泌尿器科専任講師。04年北里大学東病院特殊診療系部長。05年北里大学医学部泌尿器科助教授。06年国際医療福祉大学付属三田病院泌尿器科教授。同院尿路結石破砕治療センター長。17年国際医療福祉大学医学部腎泌尿器科学教授。19年4月より現職。
日本泌尿器科学会専門医・指導医・評議員/日本尿路結石症学会理事/日本泌尿器内視鏡学会評議員
  • 当院ではこれまで体外衝撃波結石破砕術(ESWL)のみ実施しておりましたが、2019年4月1日より私が当院に赴任となり、準備の上、8月より内視鏡を用いた様々な結石破砕術を行うことができるようになりました。私はこれまで、相模台病院で17年、北里大学東病院で5年間、国際医療福祉大学三田病院で13年間、それぞれ尿路結石破砕治療に従事してまいりました。これまでの経験を活かして、当院で地元に密着した医療をお届けできることを光栄に思っております。

    日本で1965年から10年毎に行われている尿路結石の臨床統計によると、2005年には男性は7人に1人、女性は15人に1人が、一生に一度は尿路結石に罹患するとの結果が出ています。男性と女性の割合は2.4:1で男性に多く見られます。尿路結石症は原因が明確なこともありますが、食事のアンバランス、尿路の奇形、尿路感染症、気候、性別、職業、水分摂取不良、年齢、ストレスなどが関与しており、多因子疾患といわれています。

    尿路結石の外科的な治療法は40年前の体を切開して結石を取り出す腎切石術、管切石術の時代から、尿体の外から結石を破砕して体の外に

  • 出してしまう体外衝撃波結石破砕術(ESWL)へ一気に移行し、最近では内視鏡の改良や結石のレーザー破砕装置の普及を背景に、経尿道的結石破砕術(TUL)、経皮的結石破砕術(PNL)などの内視鏡的な結石破砕術も多く行われるようになってきました。

    尿路結石の患者さんは痛みがいつ起こるか予測不可能なことが心配です。腎臓の機能が悪化していないかも気がかりです。尿路結石の診療は目先の結石がなくなって症状も改善すれば終わりではなく、患者さんの不安に対する適切な検査による評価と、繰り返しの説明、そして定期的な検診により様々な悩みごとにお答えしていきたいと考えております。

    6月までは私の外来枠は週に1日のみでしたが、7月からは週に2日(月曜と金曜)となりました。しかし患者さんの症状は時と所を選びません。前職では週に4日外来を開けており、いつ患者さんに症状が出ても一晩我慢していただければ適切な処置を提供できていました。新百合ヶ丘総合病院におきましても、将来的に外来日をさらに増やして、患者さんと近隣の先生がたのご相談にのれるよう工夫していきたいと思います。

尿路結石破砕治療センター/泌尿器科

泌尿器科を受診の際は、必ずご予約をお取りの上、ご来院なさってください。
【予約電話番号:0800-800-6456(9:00~17:00)】 ※月~土(日・祝日除く)

尿路結石症とは

尿路結石は腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石の総称です。腎結石と尿管結石を上部尿路結石、膀胱結石と尿道結石を下部尿路結石と称し、上部尿路結石が全体の96%を占めています。尿路結石は基本的に良性疾患ですので、患者さんの興味は尿管結石により引き起こされる痛みと血尿に集約されてしまいます。
しかし、痛みが出にくい腎結石であっても放置されると腎機能に悪影響を及ぼしてくるため、精査を経ないで放置することは問題を残します。

尿路結石は年々増加している
人間ドックや健診で尿路結石を疑われたならば、一度は泌尿器科で精査を受けましょう。尿路結石は日本においては増加が著しい疾患で、1965年と2005年を比較すると、実に3倍にまで増えている病気なのです。患者数が大きく増えた背景には食事の欧米化が関与しているとされています。近年では我々によるマスコミ経由での尿路結石への警鐘や地道な広報活動により、2015年の集計で患者数の伸びはほぼ頭打ちになっています。

尿路結石破砕治療法

尿路結石破砕治療法
尿路結石破砕治療法

①体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

右下の写真のような大掛かりな機械で体の外から衝撃波を用いて結石を細かく砕き、尿の流れに乗せて体外に出してしまう治療法です。大方、外来治療で約1時間の治療時間です。個人差はありますが、軽い鎮痛剤で治療可能です。合併症として、腎臓周囲に出血を起こすことがあります。

②経尿道的結石破砕術(TUL)

麻酔下に行う治療で、2~3mm程度の細い内視鏡を使って尿管結石や腎結石をレーザーで砕く治療法です。ESWLでは効果がなさそうな大きな結石や、固そうな結石、術前の評価で粘膜に癒着していそうな結石を持つ患者さんにお勧めします。当院では二泊三日で行う予定です。術後の合併症には腎盂腎炎が挙げられます。

③経皮的結石破砕術(PNL)

背中から腎臓に太い穴を開け、ここから内視鏡を入れて結石を砕いて体外に取り出す方法です。大きな腎結石の患者さんに向いている治療法です。腎臓に穴を開けるときに血管を損傷すると、輸血が必要になることがあります。

医療福祉課コラム

介護保険について


医療福祉課 藤田 誠治


介護保険は介護の問題を社会全体で支える仕組みとして機能しているもので、65歳以上(もしくは国が定める16種類の特定疾病にお罹りの40歳以上の方)が介護や支援が必要になったときに、所定の手続きを行った上で、利用したいサービスを選択・契約することにより、原則介護保険サービスの支給限度の範囲内でサービスを利用することができます(利用者負担割合は所得に応じて1~3割)。

ご自宅での生活の場合は、訪問介護、訪問リハビリテーション、デイサービス、ショートステイ、福祉用具貸与、住宅改修などの在宅介護サービスを組み合わせますが、どうしてもご自宅での生活が難しくなってきた場合は、数種類の介護保険施設から利用者のご状態や目的に合うところを選択してご入所いただくことができるようになります。

要介護・要支援認定とサービス利用までの流れ
要介護・要支援認定とサービス利用までの流れ

我々医療ソーシャルワーカーは、患者さん(利用者)やご家族のご希望をお聞きし、実現させるためのお手伝いをさせていただいております。すでに介護保険の認定をお持ちの方の場合、ご病気やお怪我によってもっと支援や介護が必要とお感じの方もいらっしゃるでしょう。この場合、要介護・要支援の区分変更申請のご検討をお勧めすることもあります。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。


専門外来のご案内

漢方/未病外来

漢方外来って? 様々な症状に対して漢方薬を使った治療を行う外来です。

内科 医長

まつもと かおり
松元 かおり 先生

総合内科専門医/漢方専門医

漢方薬はどんな症状に効くの?

具体的な症状としては、疲れやすい、風邪をひきやすいなどの虚弱体質の方、冷え症やのぼせなど、腰や膝の痛み、足のしびれやだるさ、夜間頻尿などの加齢の症状、イライラ、不安、落ち込み、動悸、息苦しい、のどの不快感などのストレス症状、月経痛や月経不順、更年期障害などの女性の症状、アレルギー性鼻炎や頭痛、めまい、肩こり、むくみ、こむらがえりなど、様々な症状に使われています。また、つらい症状があっても検査では異常がない方にもよく使われています。

漢方薬ってどんな薬? 漢方薬と西洋薬の違いは?

患者さんへ

漢方薬はいくつかの生薬(しょうやく)を決められた分量で組み合わせて作られた薬です。生薬は化学的に合成されたものではなく天然物であり、イメージとしては草の根っこや茎、木の皮や実などです。それぞれの生薬が多くの有効成分を含んでいるので、いろいろな生薬を組み合わせた漢方薬はひとつの薬でも様々な作用を持ち、複数の病気や症状にも効果があります。例えば風邪薬で有名な葛根湯は、肩こりやじんましん、乳腺炎にも効果があります。葛根湯はくずの根っこやシナモン、ナツメや生姜などの7種類の生薬で構成されていて、それぞれの生薬の相互作用で効果を現わします。漢方薬は生薬のハーモニーなのです。

また漢方薬の形には、昔ながらに生薬をグツグツ煮だして作る「煎じ薬」と、煎じ薬を乾かして顆粒などに加工した「エキス剤」というものが一般的です。煎じ薬が豆から淹れるコーヒーとすると、エキス剤はインスタントコーヒーのイメージです。当院の漢方/未病外来ではエキス剤を処方しています。

これに対し、西洋薬は化学合成されたもので有効成分が単一です。菌を殺したり、熱や痛みをとる、血圧を下げるなど一つの症状や病気に対して強い効果があります。このように漢方医学と西洋医学では使う薬も異なっており、それぞれ別の医学です。イメージとしては、西洋医学は病気の原因を調べてそれをピンポイントに治療し、漢方医学は症状から身体の不調和を見つけ、全体を整えて治療します。

患者さんへ

西洋医学と漢方医学のどちらが良いかではなく、それぞれに得意、不得意分野があるので、両方の得意分野を活かした治療をお勧めします。漢方治療に興味がある方は漢方/未病外来でご相談ください。

診察日

◆木・土曜日 14:00~17:00
外来診療予約専用TEL(通話料無料) 0800-800-6456【予約制】
※あらかじめ外来診療担当表をご確認の上、ご予約をお取りいただいてからご来院ください。

講座・イベントのご案内

◆医学健康講座 ※時間…14:00~15:00/会場…STRホール(新百合ヶ丘総合病院3F、定員150名、先着順)
8月2日(金) 健康診断で『尿路結石』と言われたら
どうしましょう?
尿路結石破砕治療センター
センター長 荒川 孝 先生
8月27日(火) 脳卒中の最新リハビリテーション
~慢性期でもあきらめない~
リハビリテーション科 木下 翔司 先生
8月29日(木) 眼科疾患と治療 眼科
医長 松島 亮介 先生
◆市民医学講演会 ※時間…14:30~15:30
8月8日(木) のどから覗く世界と日本
~グローバル化がもたらした、あらたな生活習慣病 ~
耳鼻咽喉科 部長
田路 正夫 先生
調布クレストンホテル8F
クレストンルーム(定員120名)
8月23日(金) 糖尿病の診療の進歩
~日頃感じている糖尿病に関するさまざまな疑問・質問にQ&A形式で答えます~
糖尿病センター センター長
岩本 安彦 先生
小田急ホテル相模大野
8F 相模野(定員120名)

※ 講座の講師及び演題は予告なしに変更になる場合がございます。

2019年6月の救急車受け入れ台数は543台でした。