ホーム 広報紙 2018年10月号

からだにやさしいサイバーナイフ
で難治がんに挑む!

新百合ヶ丘総合病院
放射線治療科 サイバーナイフ治療部 部長
みやざき しんいちろう
宮﨑 紳一郎 医師
【プロフィール】
順天堂大学医学部卒業。医学博士。三井記念病院、日本赤十字社医療センターなどを経て、2012年8月より現職。日本脳神経外科学会専門医。14年前より定位放射線治療に専従し、2012年8月から2018年8月までの治療例は7,700例を超える。
  • 2004年10月、私はあるご縁があり、日本脳神経外科学会に招聘されて来日していた、スタンフォード大学脳神経外科のジョン・アドラー教授にご面会しました。その時アドラー教授は、東京から米国のDuke大学に拠点を移し、世界中で活躍する脳神経外科医・福島孝徳先生が東京で活躍されていた時の手術や日常臨床診療のことなどに興味を持って、多くの質問をされました。その席でアドラー教授からは、広く世界中で認知されてきた定位放射線治療装置サイバーナイフの開発を始めたヒントやきっかけの原点、シリコンバレーでベンチャービジネス会社を創業してサイバーナイフの開発資金を募ったこと、その後完成したサイバーナイフを用

    宮崎先生とアドラー教授

  • いて、彼のスタンフォード大学病院で脳神経疾患だけでなく脊椎脊髄腫瘍や膵臓がんなどの治療を盛んに行ったことなどをお聞きしました。私は興味を抱いていたサイバーナイフによる定位放射線治療という概念が脳裏から離れなくなり、程なくして福島孝徳先生にサイバーナイフの治療に携わりたいという希望をお伝えしました。後日、福島先生から「今後はサイバーナイフの定位放射線治療だけを常に考えて生活すること、治療の結果情報を正直に報告すること、全面的に支援するので命がけで精進するよう」告げられました。これをスタートラインにして、現在までひたすらサイバーナイフの定位放射線治療に精進してきました。

    今年2018年4月、アドラー教授はサイバーナイフ開発の功を認められ、アメリカの最高位の脳神経外科学会AANSの年次総会で、栄誉あるクッシング賞を受賞されました。私は当院開設以来、今年8月末までにサイバーナイフの治療を7,700例行ってきました。近隣の大学病院や院内からのご紹介も増えてきています。今後はますます需要が増えることも予想されます。より一層患者さんのために治療に精進していきたいと思います。

革命的ながん治療 サイバーナイフ定位放射線治療

サイバーナイフとは

サイバーナイフとは

サイバーナイフは体にメスを入れず、がんなどの病巣だけを多方向から狙い、細い放射線(エックス線)を正確に集中照射する定位放射線治療装置です。病巣以外の副作用を極力抑えた治療が可能となります。

患者さんのメリット

サイバーナイフは体を切らずに痛みのない、患者さんの負担が少ない治療を実現します。これまで不可能であった大きな腫瘍や、重要な組織の近傍に存在する腫瘍の治療も、2日~7日ほどの分割治療にすることで可能になりました。病巣以外の副作用を極力抑えた治療が可能となります。安全性も高い上、症状によっては通院治療も可能になります。

対象となる症状~サイバーナイフで行う治療~

対象となる症状~サイバーナイフで行う治療~ 肺扁平上皮癌

サイバーナイフ治療 受診の流れ

治療症例数
(2012.8.1~2018.8.31)

⑴サイバーナイフの治療をご希望の際は、まずお問い合わせください。
★サイバーナイフ専用ダイヤル TEL.044-322-0610 (月曜日~土曜日9:00~17:00)
⑵外来を受診していただき、CT・MRI撮影を行い、病気の診断と場所を確定します。
⑶撮影された画像をもとに、コンピューターを使った治療計画を作成します。
⑷作成された治療計画に基づいて、定位放射線治療(サイバーナイフ治療)を行います。治療期間は1日~5日間程になります。1回の治療時間は約30分程度です。 尚、治療は短期入院・外来通院のどちらでも可能です。ご相談の上、決定します。
⑸治療終了後の生活制限はございません。 放射線治療はすぐに結果の出るものではありません。治療後は定期的に経過観察を行います。また、ご紹介のありました先生の元へお戻りいただいて経過を観察することもあります。
治療症例数

サイバーナイフに関する書籍紹介

サイバーナイフに関する書籍紹介

リハビリテーション科コラム

自主練習を継続するコツ

リハビリテーション科 理学療法士 秋山 真奈美

自主練習を継続するコツ 今年の夏は連日猛暑日が続き、冷房無しでは過ごせないような暑さが続きました。外来のリハビリテーションを担当している私は、「暑くて外に出られなくて運動しなかった」といったお声もたくさん聴いてきました。暑さだけではなく、「毎日運動するのが面倒」「最初は頑張っていたけれど続かない」など自主練習を続ける難しさを痛感しています。そこで、今回は継続が苦手な方へ自主練習を継続するコツをご紹介しようと思います。


まず、自主練習を何のためにやりたいと思っているのかよく考えてみてください。脚の力を付けたいから、歩けるようになりたいからなど理由は様々だと思います。ただその先には家族に迷惑をかけないようにしたい、旅行に行きたいなど明確な目標も一緒に存在していると思います。なるべく具体的な目標があると練習しようという意欲に繋がります。


次に自主練習のメニューについてですが、内容は何でも構いません。自分に必要だと思うことをやってみてください。問題は回数と頻度です。頑張ろうという意欲が高ければ高いほど、スクワット100回や毎日ウォーキング5kmなどと張り切ってしまいがちでありますが、それが続かない原因です。何事も普段行っていないことを始めるのは大変なことです。しかし、はじめは簡単でいいのです。外来リハビリでも同様にお伝えしております。スクワット10回から、ウォーキングも500mから2日に1回のペースでも構いません。少し物足りないくらいからまずは3週間始めてみてください。気づいたら習慣となって無理なく続けていけるはずです。


一番大事なことは自分で自分のことを誉めてあげることそして最後に、一番大事なことは自分で自分のこと
を誉めてあげる
ことです。自分に甘くしてどうするんだと思われるかもしれませんが、自分のやってきたことは自分が一番知っているはず。ここまでよく頑張って続けられたなと振り返り認めてあげることでその次への意欲に繋がります。継続してきたことに無駄なことは何一つありません。3ヶ月経った頃には小さな変化が見えてきて、その積み重ねで1年後には違う自分に会えると思います。


それでもなかなか継続できない、効果が実感できない。そのような方もいらっしゃるかと思います。1人で悩まずにまずは誰かに相談し、つらい思いを打ち明けてください。私たちリハビリテーション科スタッフ一同、少しでも皆様の力になれればと考えております。お気軽にご相談ください。

専門外来のご案内

めまい・難聴外来

めまい、あるいはめまい・難聴の両方に気付いた方のための専門外来です。

かんざき じん
耳鼻咽喉科 非常勤医師  神崎 先生

慶応義塾大学医学部大学院卒。ドイツミュンヘン大学留学。慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科教授、同病院長、国際医療福祉大学熱海病院院長を歴任。現在、国際医療福祉大学熱海病院教授。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医/補聴器相談医。めまい平衡医学会active member。

専門外来の特長

奇数土曜日午後、予約制で診療しています。めまい・難聴があるすべての方が対象です。めまい、難聴の原因は多岐にわたるので、それらを診断し、耳鼻科以外の原因によるものは、それぞれの専門科にご紹介し、当科とは併診になります。耳鼻科領域に原因があるものについては当科で治療いたします。

扱う主な疾患

めまいには難聴を伴う疾患と伴わない疾患があります。それ以外の症状を伴う場合もありますが、それらによって、当科で治療するものと他科を併診するものとに分けます。めまいを主訴とする疾患にはメニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、外リンパ瘻、頭頸部外傷後めまい、心因性めまい、起立性調節障害などがあります。難聴を主訴とする疾患には突発性難聴、急性低音障害型難聴、音響外傷、聴神経腫瘍、心因性難聴、加齢性難聴などがあります。

主な検査

問診に加えて耳鼻科的診察、特に鼓膜検査、聴力検査、語音検査(言葉の聞き取り検査)、脳の聴覚路の検査(聴性脳幹反応検査)、平衡機能検査(CCDカメラを用いた眼球振盪(眼振)検査)、電気眼振検査、側頭骨CT、脳MRI検査、心理検査など。

治療

中耳炎などの炎症性疾患は抗菌薬で治療します。治りにくい滲出性中耳炎には、鼓膜にチューブを挿入し中耳の換気を改善させます。突発性難聴はステロイドや循環改善薬を点滴や内服で投与します。慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎は手術で対応します。メニエール病には利尿薬に加えて生活指導を行います。

患者さんへ

耳の異常(難聴、耳閉感、耳鳴など)やめまい、身体のバランスの異常に気付いたら、自然に治るだろうと自己診断しないで、なるべく早く受診してください。治療のタイミングを逃すと(とくに突発性難聴は)治りにくくなる疾患もあります。

診察日(受付時間)

◆第1・3(・5)土曜日 受付時間13:00~16:00 診療時間14:00~17:00
外来診療予約専用TEL(通話料無料) 0800-800-6456【予約制】
※外来診療担当表をご確認の上、ご予約をお取りいただいてからご来院ください。

講座・イベントのご案内

◆医学健康講座 ※時間…14:00~15:00/会場…STRホール(新百合ヶ丘総合病院3F、定員150名、先着順)
10月17日(水) 300回記念知って得!肺がん外科治療の最
ロボット手術と1泊2日の外科手術
呼吸器センター長 呼吸器外科 統括部長 小田 誠 先生
10月24日(水) 話 ~高齢者・感染症・薬について~ 消化器内科 二森 浩行 先生
10月26日(金) 脳ドックでよく見かけるMRI所見の話
~診察室でよくある質問から~
神経内科 科長 杉江 正行  先生
10月30日(火) パーキンソン病の日常
12 : 00より映画『幸せな時間』上映会
神経内科 科長 水野 美邦 先生
◆市民医学講演会 ※時間…14:30~15:30
10月15日(月) 脳梗塞について
~診断と最新の治療法~
脳神経外科 医長
北原 行雄 先生
小田急ホテルセンチュリー相模大野
8FフェニックスⅠ(定員120名)
10月18日(木) 腰椎疾患に対する低侵襲脊椎手術
~経皮的内視鏡手術を含めて~
脊椎脊髄末梢神経外科 医長
松岡 秀典 先生
調布クレストンホテル/
クレストンルーム(定員120名)
10月23日(火) 動脈と静脈
~あなたの足は治療適応?~
血管外科
小澤 博嗣 先生
永山公民館
5F ベルブホール(定員120名)

※ 講座の講師及び演題は予告なしに変更になる場合がございます。

2018年8月の救急車受け入れ台数は675台でした。