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2018年1月1日号

広報紙 しんゆりニュースレター vol.6

日本一の病院を目指して

南東北グループ 総長
医療法人社団 三成会 理事長
わたなべかずお
渡邉一夫医師
【プロフィール】
福島県立医科大学卒業。南東北脳神経外科
病院院長、財団法人脳神経疾患研究所理事長、
同南東北病院院長などを歴任し、南東北グループ、
一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北
病院理事長・総長。
医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
新年明けましておめでとうございます

南東北グループには「すべては患者さんのために」という理念があり、それを支える指針として、5つの大きな柱があります。1つめは救急医療。2つめは先進医療。3つめは予防医学。4つめは新生児・小児の医療。5つめは在宅医療です。患者さんの人生の「ゆりかごから墓場まで」、この5つの柱を基にして実行していくのが我々グループの進むべき道であります。

南東北グループの近況としましては、総合東京病院の新棟(B棟)が2017年4月に増設され、2019年4月には世田谷区梅ヶ丘に「東京リハビリテーションセンター世田谷」(仮称)を開設予定です。総合南東北病院の目玉としましては、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)という究極のがん治療法の治験が2017年12月に終わり、問題がなければ約半年後に国から治療許可が下りる予定です。副作用や痛み・かゆみがほとんどなく、1回の治療で効果が期待される世界で初めての治療法です。もう一つは、2019年4月頃にサイクロトロン創薬研究所を開設予定です。サイクロトロンという装置を使って認知症の薬をつくったり、この装置でつくった薬を使ってPET-CTで検査をすると、認知症の早期診断ができるようになります。

新百合ヶ丘総合病院は今年で開設6年を迎えることになり、お蔭様で病院の運営も順調に経過しております。これも地域の皆様、開業医の先生方のご指導、ご鞭撻の賜物と深く感謝申し上げます。訪問看護、訪問リハビリテーションは地域で活躍できるチームワークが形成され、手術症例は年間6,000例余り、救急車の受入れ台数は年間8,000台に届くようになりました。これは日本で10本の指に入る台数です。私の目標は日本一になるための12,000台なのですが、達成も夢ではないと思います。

2年後には186床の増床を予定しており、563床の病院となります。ますます充実した病院づくりに邁進したいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。心から皆様のご多幸とご活躍を祈念して、年頭のご挨拶にかえさせていただきます。

首都圏の南東北グループの施設

総合東京病院新棟

総合東京病院

2017年4月より、これまでのA棟に隣接して新しくB棟が完成し、稼働を開始しました。救急治療センター、脳神経センター、心臓血管センター、リハビリセンターを新たに開設し、最新の設備を整えています。救急医療・急性期医療の提供体制を更に充実させ、地域の中核的急性期医療機関として、また一般病床と回復期リハビリ病棟を兼ね備えた稀有な医療機関として、小児から高齢者まで一貫したサービスを提供することで、今後も地域に貢献していきます。病床数:451床(うち回復期:142床)。救急車の受入れ台数:年間約4,000台。一年後には、循環器専門病院としての認定を目指しています。

東京リハビリテーションセンター世田谷(仮称)の完成予想図

東京リハビリテーションセンター世田谷(仮称)

2019年4月、東京都世田谷区梅ヶ丘に病院・高齢者施設・障害者支援施設の複合施設「東京リハビリテーションセンター世田谷(仮称)」がオープンする予定です。回復期リハビリ病棟としての役割を担い、同施設内の介護老人保健施設と連携して、地域でのリハビリテーションに力を注ぎます。

地上8階建て、延床面積15,000㎡。施設内には回復期リハビリテーション病院(93床)、生活介護(定員60名)、介護老人保健施設(定員100名)、障害者支援施設・障害児ショートステイ(定員98名)、自立訓練(定員20名)、児童発達支援(定員50名)、放課後等デイサービス(定員50名)、通所リハビリテーション(定員80名)、認知症対応型通所介護(定員12名)、療養通所介護(定員9名)、訪問介護、訪問介護、訪問看護ステーション、訪問リハビリテーション、居宅介護支援事業所、定期巡回・臨時対応型訪問介護看護、障害者相談支援事業、在宅サポートセンター等があります。

回復期リハビリ病棟、介護施設・介護病棟、障害者施設が同じ屋根の下に400床近くある「東京リハビリテーションセンター世田谷(仮称)」は日本で最大、そして日本で唯一の施設となります。

2020年に、川崎市の許可を得て186床の増床を予定しています。現在の第一駐車場がある場所に新棟を増築し、急性期病棟70床、回復期リハビリ病棟100床、緩和ケア病棟約10床を増設します。現在377床なので、完成後は563床となります。増床にあわせて、新たな手術室、検査室、放射線室等を設けます。また新棟の1階にはカフェスペースもでき、現在の第二駐車場は立体駐車場に生まれ変わる予定です。

さらに屋上にはヘリポートを設け、近隣にはない規模の災害拠点病院を目指します。ヘリコプターの需要はこれからますます高まると考えられます。道路渋滞などで救急車の身動きがとれない場合には、空からのアプローチを活かせるよう救急体制を整えます。増床にともない職員を増員し、スタッフ一丸となって時代のニーズに合わせた病院づくりに全力を尽くします。そして今後もさらなる地域貢献、先進医療、救急医療の充実を目指して邁進してまいります。

新百合ヶ丘総合病院 増床後の外観と新棟の内観

「栄養面から患者さんをサポートします」

栄養管理科 科長/管理栄養士 安藤 美和

食事は一日3回。人生90年とも言われている現在、生涯の食事回数は約9万8千回にもなります。栄養管理科が掲げる基本方針は「チーム医療の一端を担い、治療に貢献できる栄養管理を行う。安心で信頼される、おいしく心のこもった食事サービスの提供を行う」です。

食事はただ食べるだけでなく、その食事をいかに楽しく、効果的にとるかが大切です。栄養管理科では治療が必要な患者さんをはじめ、各生活ステージの入院患者の方に合わせた食事の提供、食事相談(入院・外来・妊娠クラス・育児クラス)などを行い、多くの方々の食事サポートができるよう、努力しております。

食事提供

行事食

患者さんの疾病(治療食)、摂食状態(食べる・噛む・飲む機能)、体調(食事量や温度、匂い)に合わせた食事の提供を行います。旬な食材を使用した食事、季節に合わせた行事食などを患者さんに楽しんでいただくのはもちろん、提供する側の私たちも楽しんで食事作りに尽力しております。

チーム医療

NST回診

~栄養サポートチーム(NST)・緩和ケア、褥瘡対策チーム ・糖尿病チーム・診療科別カンファレンスなど~ 患者さんに最善の栄養療法を提供するために、定期的な回診やミーティングを行い、医師、看護師、薬剤師、リハビリテーション科職員、管理栄養士など多くの職種で構成されたチームで医療を行っております。

外来・入院栄養相談

栄養相談

糖尿病・脂質異常症・高血圧・心臓病・肝臓病・腎臓病・低栄養・肥満など医師からの指示内容で具体的にどのような食事にすればよいか等、その方に合った食事内容のアドバイス・栄養相談を行っています。

栄養相談をご希望の方は主治医にご相談ください。

妊娠クラス・育児クラス

妊娠クラス

妊娠クラスでは出産前の妊婦に必要な栄養・食事に関すること、産後の育児クラスでは子どもの成長に合わせた離乳食についてのお話しをしております。毎日の食事が負担にならないような簡単アイディアの提供もしております。

おせちに関するクイズです。(こたえはこのページの一番下にあります)

  • ①段重ねの重箱
  • ②黒豆
  • ③伊達巻
  • ④ぶり
  • ⑤里芋
  • ⑥ごぼう

これらは、おせちにかかせないものですが、それぞれにどんな意味があるでしょうか?

専門外来のご案内
大澤 美貴雄医師

脳血管内治療専門外来

緊張した筋肉に、ボツリヌス菌から産生された薬剤を注射して異常な姿勢、ピクツキ、つっぱりを軽減させる治療です。

神経内科 大澤 美貴雄(おおさわ みきお) 先生

医学博士/日本神経学会指導医・専門医/日本内科学会指導医・認定内科医/日本脳卒中学会専門医/日本頭痛学会指導医・専門医/日本臨床神経生理学会脳波・筋電図領域指導医・認定医、日本神経学会ジストニア診療ガイドライン作成委員会委員、日本ボツリヌス治療学会理事

専門外来の特長

ボツリヌス治療とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。一般的にボツリヌス菌は、食中毒の原因になる菌として知られていますが、ボツリヌストキシンには、神経から筋肉への指令をブロックして、麻痺を起こさずに筋肉の緊張を和らげる作用があります。安全性も確立されており、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。

当院では、片側の顔面がピクピク動く(痙攣)、まぶたが痙攣し、開けにくい、首がねじれ・傾く、振るえる、手足が勝手につっぱり、曲がってしまう、などの病気(片側顔面痙攣、眼瞼痙攣、痙性斜頸、痙縮などで、本人の意思とは関係なく筋肉の痙攣や過剰な緊張によりピクツキや異常な姿勢を示すもの)に対し、ボツリヌストキシンの局所注射により治療いたします。ボツリヌス治療の効果持続期間は3~5カ月間ですので、患者さんは定期的に治療を受ける必要があります。痙攣を止めても、極力麻痺を起こさせないようにするなど、治療に対する反応をみながら治療を進めます。微調整が大切であり、薬の量や濃度の加減、注射する部位、左右のバランスなどを考慮して治療を行います。

当科で扱う主な病気

片側顔面痙攣---
片側の顔面がピクピクと痙攣する不随意運動(自分の意思とは 関係なくからだの一部や全体に現れる異常な動き)
眼瞼痙攣--------
両方のまぶたがピクツキ(痙攣)・開けにくくなる局所性のジストニア(筋肉の過剰な緊張による異常な姿勢や動きを呈する不随意運動)の一種
痙性斜頸--------
首の筋肉が異常に緊張して、ねじれ・傾く、振るえる局所性ジストニアの一種
痙縮-------------
手足の筋肉が緊張しすぎて、勝手につっぱり、曲がってしまう状態

治療成績

痙性斜頸の患者さん約1,100名において、針筋電図検査により筋肉の緊張を客観的に評価し、原因筋の的確な同定と薬剤の注射量の適切な配分により、約9割で改善~治癒しています。また、片側顔面痙攣の患者さん約800名に対してもほぼ全例で、それぞれ良好な治療成績を得ております。

治療方針

個々の患者さんの症状を正確に把握し、それぞれに応じたテイラーメイドのボツリヌス治療を目差しております。

診療日

◆木曜日 午前・午後
外来診療予約専用TEL(通話料無料) 0800-800-6456【予約制】
外来診療担当表をご確認の上、ご予約をお取りいただいてからご来院下さい。

講座・イベントのご案内

医学健康講座

※時間…14:00~15:00/会場…STRホール(新百合ヶ丘総合病院3F、定員150名、先着順)
1月19日(金) 肝臓病の最近の話題 ~増えている脂肪肝~ 消化器・肝臓病研究所所長
井廻 道夫 先生
1月24日(水) 結膜炎はうつる? ~治療と対策まで~ 眼科医長 嶺崎 輝海 先生
1月31日(水) 心不全パンデミックに備えて
~増加する高齢者の心臓弁膜症~
講演前13:00より「プラネタリウム メガスター上映会」を開催
循環器内科 岩宮 賢 先生

市民医学講演会

※時間…14:30~15:30
1月16日(火) がんを予防しよう
~がんにならないために~
呼吸器内科部長
中嶌 賢尚 先生
町田ベストウエスタンレンブ
ラントホテルB2翡翠(120名)
1月18日(木) 前立腺がんの手術治療 泌尿器科・ロボット手術
センター長 吉岡 邦彦 先生
小田急ホテル相模大野
8F相模野(定員120名)
1月23日(火) 動脈・静脈の病気
~血管のコブにお悩みの方に、
下肢静脈瘤・動脈瘤・動脈硬化症について~
血管外科部長
金子 健二郎 先生
町田ベストウエスタンレンブ
ラントホテルB2翡翠(120名)

※ 講座の講師及び演題は予告なしに変更になる場合がございます。

プラネタリウム上映会

1月31日(水)11:00、12:00、13:00の計3回、3階STRホールにおいて、プラネタリウム上映会を開催します。プラネタリウムクリエーターの大平貴之氏の解説つきでお楽しみいただけます。入場無料・予約不要。

2017年11月の救急車受け入れ台数は558台でした。

何問正解できましたか? 問題はこちら▲

  • ① 「めでたさを重ねる」という意味
  • ② 邪気払いの意味と「黒く日焼けするほどマメに勤勉に働けるように」という意味
  • ③ 形が巻物に似ているため「知識が増えるように」という意味
  • ④ ぶりは大きさによって名前が変わる出世魚であることから「出世を願う」という意味
  • ⑤ 里芋には小さい芋がたくさんつくことから「子孫繁栄を願う」という意味
  • ⑥ 根を深く張ることから「代々続くことを願う」という意味