ホーム 栄養管理科コラム 腸内環境と食事について~お腹の健康、気にしていますか?~

新百合ヶ丘総合病院

栄養管理科コラム

2018年2月号

腸内環境と食事について

~お腹の健康、気にしていますか?~

私たちの腸内には、つねに500~1,000種類の細菌が100兆個も住みついていることが分かっています。(これは人体を構成する細胞数、約60兆より多い!)良く知られる大腸菌やビフィズス菌も腸内細菌の一つです。細菌には善玉菌と悪玉菌があり、その菌が一定の好ましいバランスを維持できていると、私たちの健康は維持できます。腸内が健康であるためにどうしたら良いでしょうか。

腸内細菌にはどんな種類がありますか?

  • ① 善玉菌…消化吸収を助け、病気に対する抵抗力をつける働きをします。
    (例:乳酸菌、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ガセリ菌など)
  • ② 悪玉菌…免疫力低下、炎症を起こし発がん性のある物質を作ります。
    (例:大腸菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌など)
  • ③ 日和見菌…特に良い働きも、悪い働きもしない細菌。善玉菌が多い時はおとなしく、悪玉菌が増えると一緒に有害な作用を及ぼすことがあります。

腸内環境を良くするために食事やその他で気を付けることは何ですか?

  • ●善玉菌を増やすようにしましょう。
  • ① 善玉菌が含まれる発酵食品を摂りましょう。(例:ヨーグルト、納豆、ぬか漬け等)
  • ② 善玉菌のエサや便秘の改善になる食物繊維を摂りましょう。(例:野菜、果物等)
  • ③ バランスの良い食事を摂り、適度な運動をして肥満を防止しましょう。
    (肥満になると善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌の割合が増えます。)
  • ●悪玉菌を増やさないようにしましょう。
    善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、悪玉菌の割合が増えます。
  • ①ストレスを溜めない、②抗生物質などの薬剤を多用しない、③加齢(加齢により、腸内環境は悪玉菌が優位になりやすいので、積極的に善玉菌を増やす様にしましょう。)

善玉菌である乳酸菌はアレルギー軽減作用、血圧低下作用、コレステロール低下作用があります。

善玉菌を増やしてお腹からの健康に!


身体に役立つ知識:ふきの栄養

ふきは春から初夏にかけて天然物が旬ですが、現在市場に出回っている約4割は栽培物となっています。栄養面ではむくみの改善に効果のある「カリウム」、便秘予防やコレステロール・血糖の上昇を抑える「食物繊維」、抗酸化作用で紫外線の害から皮膚を守る「カロテン」が豊富です。なお、ふきの独特の苦みはフキノ―ル酸と呼ばれるポリフェノールの一種で抗酸化用作用があり、老化や病気の発症を防止する働きがあります。ただし、その苦味の素には植物性アルカロイドも含まれ、摂りすぎると人によってはお腹をこわすこともあるので食べ過ぎには注意して下さい。


【新百合ヶ丘総合病院 ある日のお食事】

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