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新百合ヶ丘総合病院

栄養管理科コラム

2017年11月号

歯周病と食事について

歯周病は口の中の慢性感染病であり生活習慣病の一つです。40歳以上の8割以上が何らかの症状を持つといわれています。歯周病は大人が歯を失う最大要因であり、歯を失うと義歯(入れ歯)を作りますが、義歯の噛む力は自分の歯と比べて非常に弱くなります。噛む力が弱くなると軟らかく食べやすい物を好むため、食べられるものに偏りが出たり食事量が減少したりと、結果として体重減少低栄養を招きます。

動脈硬化を起こしている血管に歯周ポケット等から歯周病細菌が侵入すると、歯周病菌や歯周病菌が産生する内毒素サイトカインが血管壁に炎症を起こして血管を狭める作用を促進し、動脈硬化が進行してしまうなど、全身に影響を及ぼすとも言われています。では、どんなことに気を付けていけば良いのでしょうか。

< 口腔ケアで気を付けることは? >

  • 日々の歯磨きを怠らず、定期的に歯石を除去する等のケアをしっかりとしましょう。
  • 口の中や歯に異常を感じたら歯科医に受診し、健診や治療を行いましょう。

< 食事で気を付けることは? >

  • 主食、主菜、副菜の揃ったバランスの良い食事を心がけましょう。
  • 抗酸化作用のあるビタミンC、E、カロテンが豊富な野菜や果物を摂りましょう。
  • 歯や骨の材料になるカルシウムやマグネシウムを摂りましょう。
    (例:乳製品、大豆製品、ナッツ類、サバ、鮭など)
  • 糖分の多い飲み物や菓子類を摂りすぎないようにしましょう。

< 生活習慣で気を付けることは? >

  • 禁煙
  • ストレスを溜めない

歯と口の中の健康は、身体全体の健康に繋がります。食事や生活習慣も含めて一度、見直してみてはいかがでしょうか。


身体に役立つ知識:長芋の栄養

長芋の旬は11~1月です。ぬめり成分で胃や粘膜保護の役割がある「水溶性食物繊維」、むくみを改善する「カリウム」が豊富です。消化促進に役立つでんぷん分解酵素「ジアスターゼ」も含んでいるので、消化器の機能回復と消化促進とダブルの効果で栄養の吸収を高めてくれます。保存時は水分を保つため新聞紙で包んで冷暗所に置きましょう。かゆみを防止するには酢水に浸けてもよいですが、冷凍してからすりおろすとかゆくならないと言われています。


【新百合ヶ丘総合病院 ある日のお食事】

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