頭痛外来

頭痛外来とは

個人が接する情報量やストレスが多く、生活習慣も乱れがちな現代では、多く方々が頭痛に悩んでおります。頭痛外来とは、頭痛の診断と治療を行う専門外来です。

当院は総合病院であり、脳神経外科、神経内科、放射線科、ペインクリニック、小児科、精神科(心療内科)、脊椎脊髄末梢神経外科、リハビリテーション科等、頭痛に関わるスペシャリストが揃っているため、多様な原因で起こる頭痛の正確な診断が可能です。患者さんお一人お一人に最適な治療法を、多方面から検討して頭痛を治療します。

頭痛の種類

脳は痛みを感じませんが、脳を被っている髄膜や太い脳血管には痛みの受容体があり、頭痛を引き起こします。頭痛には命に関わる「危ない頭痛」と「片頭痛」のような直接命には関わらないが、生活の質を極端に下げてしまう「慢性頭痛」があります。

危ない頭痛

50歳以上の比較的高齢者に多く、原因となる疾患が有って、そのために頭痛が生じ、二次性頭痛と呼ばれます。代表的なものとしては、くも膜下出血、動脈解離、髄膜炎、脳腫瘍に伴うものがあります。最近では頭部外傷後に脳震盪でも、後遺症として頭痛が発生することが解ってきました。

慢性頭痛

他に原因となる疾患が無い慢性に起こる頭痛で、一次性頭痛と呼ばれます。 日本では15歳以上の国民の4割が悩まされているとも言われています。代表的な疾患は緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛(三叉神経・自律神経性頭痛)、薬剤の使用過多による頭痛などが有ります。

診察のながれ・治療

問診 ⇒ 一次性・二次性頭痛の鑑別

まず、問診から一次性と二次性頭痛の鑑別に進みます。二次性の可能性がある場合、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血のように、一瞬にして再出血を来して呼吸停止・心停止となることもあるので、迅速な画像診断は必須です(図1)。

図1 くも膜下出血と破裂脳動脈瘤

  • CTによる診断
  • CTによる診断

但し、くも膜下出血発症から日数を経ている場合には、CTの診断能力は低下するので注意深く診断します。MRを使って診断することもあります(図2、3)。

図2 くも膜下出血から日数を経たCT

くも膜下出血から日数を経たCT
くも膜下出血から日数を経たCT

図3 MRAで診断された脳動脈瘤

MRAで診断された脳動脈瘤

頭痛が徐々に増強して、特に朝方に痛む場合には脳腫瘍の可能性があり、診断にはMRIが効果的です。(図4)

図4 脳腫瘍のMRI

××才男性 右大脳鎌髄膜種脳腫瘍のMRI

図5 頭痛ダイアリー

  • 頭痛ダイアリー図5 頭痛ダイアリーの一例
  • 危険な二次性頭痛が画像診断で否定された場合は、問診に加えて「頭痛ダイアリー」(図5)をつけて頂くこともあります。これにより、一次性頭痛の性状、程度、頻度、前兆が医師に効果的に伝わり、診断もより正確になります。
    また、薬の選択にも大変役に立ちます

患者さんへ

最近、脳は「痛み」を記憶しており、頭痛が繰り返すと「痛み記憶回路」が作られ、何もない時にもその回路から頭痛信号が出ると言われるようになりました。薬物、運動、頭痛体操、指圧等でこの回路のスイッチを切ることが治療の一つとなってきています。また、脳には痛みの「ダム」があって、通常は水門が閉じられて痛み刺激は脳に届きません。

ところが心が内向きとなって「頭痛」を始終気にしていると、水門は開きっぱなしで始終脳に痛み刺激が伝わります。このような心の動きを変えることも頭痛の効果的な治療です。片頭痛に対しては、日本で新薬がもうすぐ使用出来るようになります。多角的な治療で少しでも患者さん悩みを改善したいと思います。

診療日

  1. 毎週水曜日 8:30~12:00【予約制】
    ※3月3日より開設予定(3/3以降のご予約を承ります)

諸事情により変更・休診になることがございます。
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外来診療予約専用TEL(通話料無料) 0800-800-6456

医師紹介

  • 鈴木 倫保
    脳神経救急・外傷センター センター長

    公職前 日本脳神経外科学会常任理事
    前 日本脳神経外傷学会理事長
    日本脳卒中学会理事
    日本頭痛学会理事
    日本脳ドック学会理事長
    1979年 東北大学医学部卒業
    1987年 University of California at Irvine Department of Neuropathology, Psychobiology 留学
    1989年 東北大学脳神経外科学講座医局長
    1994年 岩手医科大学脳神経外科学講座講師
    1996年 岩手医科大学脳神経外科学講座助教授
    2000年 山口大学大学院医学系研究科システム統御医学系学域脳神経外科学分野教授
    2020年 新百合ヶ丘総合病院脳神経救急・外傷センターセンター長
    山口大学医学部先進温度神経生物学講座教授(特命)
    日本脳神経外科学会専門医・指導医/日本脳卒中学会専門医・指導医/日本頭痛学会専門医・指導医/ 高気圧酸素治療専門医日本認知症学会専門医・指導医/日本脳卒中の外科学会技術指導医/ 日本スポーツ協会公認スポーツドクター/臨床修練指導医(英語)/日本神経内視鏡学会技術認定医/ 日本小児神経外科学会認定医