地域情報誌 タウンニュース 2019年11月号 掲載記事より

口腔がんの前ぶれ

歯科口腔外科 部長
喜久田 利弘(きくた としひろ)

  • 口腔がんの前ぶれ
  • 【1】舌・歯ぐきに白い部分がある?

    【2】口内炎(潰瘍)が治らない?

    舌や歯ぐきに白い部分はありませんか? この症状は前がんの可能性があり、病名は「白板症」です。口の粘膜の角化亢進の状態で、本来のピンク色が白く変化します。真のがんになる確率は3〜16%ほどです。年数が経過するに従い高率になり、10年で最大29%のがん化率となります。

    白板症は50歳以上に多く、女性は男性よりがん化し易いと言われています。初期は粘膜表面(舌や歯ぐき、口底や頬粘膜)のみですが、次第に粘膜の下まで入り込んだがんとなります。やや大きめの痛みの少ない治らない口内炎(潰瘍)も早期がんの可能性があります。

    原因の第1位は喫煙です。家族が喫煙していれば同等です。毎朝、歯を磨いた後に口の粘膜をくまなく観察しましょう!

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