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地域情報誌 タウンニュース 2019年5月号 掲載記事より

進歩する肺がん治療

呼吸器内科 部長  中嶌 賢尚(なかしま まさなお)



肺がんの治療は、手術、放射線、薬物治療に大別されるが、今、薬物治療が最も進化しています。
薬物治療は、従来の殺細胞性抗がん剤治療、遺伝子変異をターゲットにした分子標的治療、2018年にノーベル医学生理学賞で注目された免疫治療です。免疫治療はがん細胞が免疫に対しブレーキをかけることに着目したCTLA-4やPD-1などの働きが明らかになりました。がんによって抑えられた免疫のブレーキを外す働きに注目した薬剤が免疫チェックポイント阻害剤です。2019年2月より肺癌の初回治療では、殺細胞性抗がん剤に免疫治療を併用した治療が開始され、既存の治療よりも効果が高く生存の延長を認めています。がんの特徴に合わせた個別化医療の時代になっています。