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地域情報誌 タウンニュース 2017年9月号 掲載記事より

呼吸器病の早期診断

呼吸器疾患研究所 所長

永井 厚志



 呼吸器病では、息苦しさ、咳、痰の症状がみられ、病気を早く発見するヒントともなります。しかし、肺がんでは症状の無いことが多く、健康診断による胸部X線検査が不可欠です。

息苦しい:呼吸困難は、呼吸をする際に、努力を必要とし、最大限に呼吸をしても充足感が得られない症状です。喘息、COPD(肺気腫や慢性気管支炎)、間質性肺炎では慢性的にこれらの症状がみられます。

せき:せきは、気管支内の異物や分泌液を、口外へ喀出することにより生体を守る働きをしています。風邪や肺炎等の感染症の他に後鼻漏、喘息、胃食道逆流症などでもみられます。

たん:肺や気管支に炎症が生じると分泌液が多量となるため体外へ痰として排出されます。肺の感染症、アレルギー疾患、肺がんなどで色調の異なった痰がみられます。

 症状の長引く場合には、精密検査を行い病気の早期発見、治療が必要です。