2020年9月掲載 薬剤師コラム

マスクの肌荒れに悩んでいませんか?

薬剤科 保坂 悠木

  • マスクの肌荒れに悩んでいませんか

  • 新型コロナウイルス流行の影響でマスクをつける機会が増えたと思います。
    私も、病院に入職したての頃は、慣れないマスクによりニキビや肌荒れに悩まされました。お肌が荒れるとストレスも溜まってよくないですよね!
    そんなお悩みを解決します!!

マスク着用によりニキビができる原因

  • マスク着用によりニキビができる原因

  • マスク着用によりニキビができる原因は、

    1. マスクによる蒸れ
    2. 蒸れることによる雑菌の繁殖
    3. 物理的な擦れ(摩擦)

    といわれています。

そもそも雑菌のなかで、ニキビの原因となるのがアクネ菌です。アクネ菌は誰もが持っている肌の常在菌。毛穴が詰まり、皮脂が充満した中で増えていきます。増殖したアクネ菌はニキビの炎症を引き起こし、赤ニキビができます。 また、マスクで肌が擦れることによって、ニキビができることも多いようです。 顎の周囲や鼻などにニキビができているときには、擦れないような工夫が必要となります。

ニキビを悪化させないスキンケア方法

洗顔

  • ニキビを悪化させないスキンケア方法 洗顔

  • ニキビケアの基本は、肌の清潔を保つことです。
    洗顔は、朝晩の1日2回が基本です。朝は起床後に、夜は帰宅後のメイク落としのあとに、ニキビをつぶさないように、やさしく洗いましょう。また、洗浄力が強すぎる洗顔料を使うと、乾燥して肌を傷つけてしまいます。

    刺激の少ない洗顔料を選ぶようにしましょう。
    洗顔後はやわらかい清潔なタオルで軽く抑えるように水分を拭き取りましょう。

保湿

  • ニキビを悪化させないスキンケア方法 保湿

  • 洗顔、保湿などのスキンケアは1年を通して重要です。特にニキビのある肌では水分が失われやすいので、洗顔後の保湿は大切です。まずは化粧水を顔にやさしく手のひらで押さえるようにして肌になじませます。

その後、乳液や保湿剤、美容液などを、化粧水と同じようにやさしく重ね付けしましょう。医療用医薬品で保湿剤として使われるのが、ヒルドイドソフト軟膏、クリーム、ローションやビーソフテンローションなどのお薬です。使用箇所によって軟膏剤にするかクリーム剤にするかローション剤にするかを選びます。このお薬は先生しか処方できないので、ご自身では治すことが難しいほど肌が荒れて困っている時は、一度受診することをお勧めします。

また、マスクをつける少なくとも1時間前に皮膚軟化剤(尿素を含む外用剤など)と呼ばれるものを使用し、定期的に洗浄・保湿すると良いという文献もあります。
自身にあったスキンケア方法を見つけてみてください。

マスクの選び方

商品パッケージに記載されているPFE・BFE・VFEの表示がありますが、ご存じでしょうか?

PFE(Particle Filtration Efficiency):微粒子捕集(ろ過)効率試験

試験粒子はポリスチレン粒子(約0.1㎛)で、PM2.5対策用の性能指標です。

BFE(Bacterial Filtration Efficiency):バクテリア飛沫捕集(ろ過)効率試験

試験粒子は 黄色ブドウ球菌の懸濁液(約3㎛)で、かぜ対策用の性能指標です。

VFE(Viral Filtration Efficiency):ウイルス飛沫捕集(ろ過)効率試験

試験粒子はバクテリアオファージ(約1.7㎛)で、ウイルス対策用の性能指標です。

これらはマスクのフィルター部分の性能を表すもので、それぞれ空気中の微粒子・細菌・ウイルスがマスクに使われているフィルター部分を通して、どれだけ「ろ過(捕集)」されたかの測定値を表しています。測定値はパーセントで表され、数値が大きいほどバリア(防御)性能が高いことを示しています。

  • マスクの選び方

  • 「PFE99%」という表記であれば、約0.1µmサイズの粒子を99%ろ過するということになります。「VFE99%」という表記であれば、約0.1µm~5.0µmのウイルスが含まれた粒子を99%ろ過するということになります。
    コロナウイルスは0.1µmですから、PFEとVFEの値をみて99%以上のものを使用すると良いでしょう。
    マスクを選ぶ際は、商品パッケージに記載されている表示をよく読んで、目的にあったマスクを選択するようにしましょう!

まとめ

スキンケアの大切さとマスクの選び方の参考になったでしょうか?
マスクの素材に関しては、一般的には、不織布のマスクよりもガーゼマスクの方が肌に優しいといわれています。ニキビができている肌には刺激の少ない素材を選ぶことも良いかもしれません。最近はスポーツマスクなど様々な種類のマスクが出てきました。スポーツマスクで予防できるものは何かまで確認してみましょう。

  • まとめ

  • ウイルスをしっかりガードしてくれなければ元も子もありません。正しい判断で自分にあったマスクを探してみてください。また、使用中・使用後のマスクの表面にはウイルスや菌が付着しています。マスクを外す際は、マスクの外側には触れないように、耳にかける紐を掴んで捨てましょう。
    肌をキレイに、ストレスのない毎日を過ごしてくださいね!
    1日も早い新型コロナウイルスの終息を願っています。

【参考】
大衛株式会社 マスクの選び方
マルホ株式会社 ニキビを一緒に治そうproject
資生堂 マスクケア
クリニックフォアホームページ
Published online 2020 May 15.  J Am Acad Dermatol. 2020 Aug; 83(2): 675–677  COVID-19 and personal protective equipment: Treatment and prevention of skin conditions related to the occupational use of personal protective equipment