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2018年8月号 ドクターコラム

予防接種のすすめ

小児科 医長 荒巻 恵

予防接種で免疫を獲得し、元気に育ちます

当科では、予防接種を積極的におすすめしております。使用する薬剤はどれも接種として世界各国での実績もあり、薬剤は厳密に管理された品質の良い製剤ばかりです。

注射を打つと、体が闘って免疫を獲得するため、接種当日や翌日に熱が出たり、赤ちゃんの機嫌が悪くなったり、接種痕が腫れたりすることもあります。とくに、生後1歳までに行う予防接種は、薬剤や接種法の性質上やむを得ず痛みを伴うものが多いです。接種する際、赤ちゃんだけでなく、お兄ちゃんお姉ちゃんも痛みにより泣きます。ですが、予防接種で免疫を獲得し、元気に育ちます。

赤ちゃんがかかる恐ろしい感染症

赤ちゃんがかかる恐ろしい感染症

赤ちゃんがかかる恐ろしい感染症は様々なものがあります。脳神経を包む組織に起こる、細菌性髄膜炎は、たったの一晩でにこにこしていた赤ちゃんの命を奪います。また、肺炎球菌などによるこの病気は生後6か月以降から増えてきます。

四種混合ワクチンに含まれる破傷風菌は、赤ちゃんがいずれ走り回る土壌に住んでいます。傷口などから侵入し、発症すると苦痛の末に死に至ります。
大正、昭和初期にたくさんの人々の命を脅かした結核はいまだ日本国内で発症する人がおり、空気を介して容易に感染します。

結核は、赤ちゃんの時に感染すると感染が肺のみならず脳神経系を含む全身に拡大し、命を脅かす可能性があります。

これらの感染症に対抗するには

これらの感染症に対抗するには、ワクチン以外にありません。BCGワクチンは、結核の発症や重症化を食い止める力をもたらします。麻疹はかつて、幼い子供たちの、命定めの病とよばれました。空気を介しての感染力は非常に高く、日本ではコンサートなどでの感染拡大が近年脅威となりました。麻疹ワクチンは9割以上で発症、重症化を防ぎます。

尊いこどもたちの命を、病から守りましょう

ひとつひとつのワクチンに、赤ちゃんそしてこどもたちの命を守りたいと願う人々の想像を絶する開発努力がこもっています。どうぞ尊いこどもたちの命を、病から守り続けるようご協力ください。

ぜひ予防接種を受けさせてあげましょう。接種される際は、市町村からの接種票をお持ちください。無料で受けられます。


※お兄ちゃんお姉ちゃん、そしてお父さんお母さんの予防接種を積極的におすすめしております。健康は宝です。